『まぁそうなるとは思ってましたが』
「あんまり勉強してない」
『それも予想通りです』
「怒らないの?」
『怒ってどうにかなるのなら、とっくにどうにかなってるでしょう?』
「まーね!」
『褒めてない』
『で、もうすぐ今年度も終わりますが』
「そうだね…早いね…」
『今年度はなにかありましたか?』
「…いや、別に…」
『会社でなにしてるんですかあなた』
「いやいや、仕事はしてるけどさー、なんていうかねー、昔のシステムのお守りの時間が長すぎて、相変わらず新しいお仕事にかけられる時間が短いんだよ」
『はぁ』
「その点については、どうにかしてくれって事あるごとに言ってるんだけどねー」
『来期はどうするつもりなんですか』
「うーん、どうするっつってもなぁ… 今の部門も人少ないし、異動して欲しいっていうのも気がひけるんだけどね」
『そんなこと言ってたらどうにもならないと思うんですが?』
「もういい歳なんでいろいろ考えちゃうけど、ちょっと本気で身の振り方を考えないといけないのかもね」
『そのためには』
「ん?」
『そのためには、資格をとっておくことも大事ですよね』
「え、あ、」
『さぁ勉強しましょうか』
「いーやー」
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